2010年9月20日月曜日

数覚とは何か? - 心が数を創り、操る仕組み : スタニスラス ドゥアンヌ

スタニスラス ドゥアンヌ
早川書房
発売日:2010-07
紹介リンクをブクログにしてみました。

「数」を扱うヒトや動物の能力についての研究の話です。
動物や乳幼児も1~3ぐらいの数については認識出来るという話とかいろいろ、難しですが面白い話でした。

ちょっと前に読んだ、「脳を鍛えるには運動しかない」という本とか「孤独の科学」とかもそうですが、現在の人類について考えるにあたってポイントとなるのは、文明の進化のスピードに生物としてのヒトの進化が追いついてないということにあるようです。
脳に限らず、文明以前のヒトと今のヒト、ほとんど変わってはいないということを考えると、むしろヒトがこの現在の社会生活に適応していることの方が驚きです。

この本で語られる「数覚」もその要素のひとつ。
ヒト自体は、「1つ2つたくさん」ぐらいの対応で生活していた頃のヒトとほとんど変わっていないということを考えると、数の概念を理解して簡単な演算を行えるだけでも奇跡的な気がしてきます。

だからどうなんだというと、どうなんだかわかりませんが、なかなか面白く読めた本でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿