「明治9年エルウィン・ベルツ(1849‐1913)は東大医学部の「お雇い教師」として招かれ、以来いく度かの帰国をはさんで滞日29年におよんだ。この日記は原題を「黎明期日本における一ドイツ人医師の生活」といい、かれが日本人妻ハナとの間にもうけた長男トクの編になるもの。」
リンクは上下巻になっていますが、実際に読んだのは旧い版で第1部第2部それぞれ上下巻、4冊でした。
これは明治の日本で書かれた外国人による日記です。が、天皇をはじめ皇族や政府・各界の要人と交友があり、またとても視野が広く、日本のことを深く理解した著者ベルツはその存在自体が日本にとってとても貴重なものだった、と思いました。この日記もとても貴重な記録です。
「坂の上の雲」などを読んで知っている日露戦争のころの日本を、客観的な立ち位置で体験できます。なんというか臨場感があって、読み物としても面白くて感動的だし、ベルツその人の言葉を聞くことでも感銘をうけます。
こんなにいい本がありました。
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