2009年8月26日水曜日

単純な脳、複雑な「私」 : 池谷裕二

脳の本です。
本屋さんでこの人の新刊を見かけて、思わず購入しました。
この人の本はどれもいい本ですが、今回のこの本は、雑誌の連載をまとめたものとかではなく、書店でチラッと見たときに気合を感じたので、これは読んでみなくてはということで即購入、即読み終えました。

とってもよい本でした。
脳科学的な内容も、もちろん真新しいことばかりではないですが、とてもしっかり読み応えがあり、また著者の立ち位置というかなんていうのでしょう、姿勢や発言する立場にとっても注意が行き届いていて、とても読んでいて気持ちがよいです。
しかも、純粋に内容的に、脳に興味がある人にも無い人にも、ぜひ一度読んでほしいと思えるものです。
この本で語られることとか、ラッセルの哲学入門とか、世の中で問題になることのほとんどの部分は、こういうことを多くの人が意識するようになるとほとんど問題でなくなるような、というかむしろ興味深く眺められるようになるような気がします。

個人的には、時々でいいのですがこういう本に接することで、自分の意識の持ち方を整理することができるような気がします。

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