2011年3月16日水曜日

表参道ジャズバードで牧野竜太郎とデュオでした

ほぼ毎月恒例の表参道ジャズバード、竜太郎とのデュオでした。
演奏前からお客様がいらしてくれて、さすがにいつもより少なめでしたが、それでも盛り上がった良いライブになりました。
お越しくださった皆様、ありがとうございました!

休憩中に表参道の歩道を眺めたら、100メートルの間に2~3人ぐらいしか人がなかった。
演奏の最後であの静岡の地震があって、現実をあらためて認識させられました。
が、演奏してよかったです。

電車で出かけて、マックによって、ライブハウスで演奏して、演奏後お客様から一杯ごちそうになって、電車でかえって、最寄りの吉野家で牛丼たべて、帰る。
こんな1年に100回単位でしょっちゅうしていたような日常が、なんと幸せなことか。
いつも、「自分が演奏しながら生活していることなんて、どんなにありえないぐらい幸福で、どんなに奇跡的に幸運なことか」と思っているつもりだったけど、思い足りなかったようです。今まで以上に今日思いました。

自分にできることは何か、と考えますが、まず何よりも演奏家の自分は演奏するのが仕事です。
会社勤めの方々は、震災に直接関係あろうがなかろうが、自分の仕事をするために、いつもより通勤時間が大幅にかかっても会社にいくのだと考えると、我々はなによりも演奏しなくちゃいけない。

この世界は人間社会が始まってからいろいろな大きな困難を経てきただろうけど、それで音楽がなくなってしまうことはなかった。復興したこの国にもまた音楽が聴こえているだろう、と信じて、自分の仕事をしたいと、今は思っています。

チャリティーライブ的な直接の貢献方法もあるかと思います。
いまやるのもいいかと思いますが、いまはみんなすでにチャリティーの精神に溢れているでしょう。
ライブミュージシャンの経済力では微々たるものですが、自分すら募金もしています。
今のこの気持ちが薄れそうなときにこそ、そうした活動ができたらいいなと思います。


もっとも、この一連の震災はこのあとも予断を許さない状況です。
演奏なんてしている場合じゃなくなるかもしれません。
だからこそ、今日演奏できたこと、これまで演奏できてきたこと、これからもしかしたら演奏できるかもしれないこと、の喜びを噛み締めながら生きていって、あわよくばだれかに自分の演奏を聴いてもらって、さらにあわよくば喜んでもらいたいと思います。

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