『興津弥五右衛門の遺書』、『阿部一族』、『佐橋甚五郎』の三編が収録されています。
「鴎外歴史もの」の最初にかかれた3つだそうです。
といっても著者50歳のとき以降にかかれたということです。
初めて読むつもりでしたが、どうやら過去に読んだことがあったみたいです。
が、たぶん、当時歴史の知識も皆無だったので、ほとんど意味もわからずに読んだのだとおもいます。が、たぶん、2度目かと思われます。それにしても、よく忘れられるものだ。
『興津弥五右衛門の遺書』
武士の殉死がテーマです。乃木大将殉死の直後にかかれたそうです。
なるほど、殉死の精神というのはそのように生まれるのか、と思わされます、が・・。
『阿部一族』
これも殉死がテーマですが、殉死という文化の歪から生まれる悲劇が描かれます。
となると殉死っていうのはなんなんだろうと、考えさせられてしまいます。
『佐橋甚五郎』
家康とその家臣についてのエピソードです。
短いですが、面白いです。
そういえば、森鴎外は自分が使った国語の教科書にもなにか載っていたのかなあ。
いまなら、国語や社会の授業が面白く受けられそうです。
遅いか。
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